不溶性の染み
不溶性とは水と油、どちらにも溶け出さないものであるため、染み抜きの中でも厄介なものだと言えます。
不溶性の染みに分類されるのは、サビや泥、墨、花粉などいろいろなものが原因となり、種類によって落とし方が異なります。
ですが共通して言えることは、染みが水分を持っている場合は、乾燥させた後に時間を使って染み抜きをするのが有効だということです。
例えば泥による染みなら、一時的な処置として、泥が乾燥してしまう前に洗濯用の洗剤を使用して、手でもむように洗います。
じっくりと染み抜きできる時なら、捨てる前の歯ブラシなどを、身近にあるものを有効活用して泥を除去していきます。
その後、ブラシや布に液状の洗剤を含ませたものを使用して、叩いて染みを取り除いていきましょう。
この段階まできたら、良く絞った布を使用して染み抜きに使った洗剤を拭き取って乾燥させます。
これ以外に、血による染みができたときは、洗濯洗剤のみならず、薬品のアルコールを用いて染み抜きを行うと良いでしょう。
血液のときも泥の染み抜きと同じく、アルコールなどをつけた布を用いて、叩きながら染みを落としていきましょう。
時間を費やして血液の染み抜きを実施する際には、水気をよく絞った布を使用して染みの部分を叩きながら取っていきます。
それでも染み抜きの効き目が見られない時には、オキシドールが役立ちます。
それから、漂白剤を準備し、適度に薄めたものの中に浸けておくと効果があります。
染みがなくならないという際には、染みの部分を擦って落とそうとしがちですが、繊維を傷めて染みが広範囲に渡ったり、汚くなってしまうこともあるでしょう。
自分の手には負えないと思うのであれば、染み抜きのプロであるクリーニングのお店に染み抜きを行ってもらいましょう。